こんにちは!
ゆかぴー (@yuka_murao)です。
わたしは大学5年間、学生の本分である勉強をよそにして、地域活動に精を注ぎました。その分野では「学生キーマン」と呼ばれ、学科の教授からは「村尾さんは課外活動99%やったね。もうちょっとその頑張りを勉強に注いでほしかったなぁ」と卒業式に言われるほど。
そんな学生という立場から、地域おこし協力隊として社会人になったいま思うこと。
学生は使いものじゃない!!!
地域活動をするなかで、学生のときから何となく思っていましたが、地域おこし協力隊になってその思いはもっと強くなったので今回、記事にしました。
目次
「学生を使う」と言い方をやめて
最近、なにか新しい事業やイベントを始めようとするときによく耳にする言葉。
「学生を使う」
意味としては、学生を巻き込んで何かの事業やイベントをしようということはわかります。でもなんで「学生に協力してもらう」「学生に手伝ってもらう」という言い方じゃないんでしょうか。まるでモノを使うかのような表現。きっと、学生と何かをする、してもらうっていう意識がないんでしょうね。
しかも、そういう時ってだいたいボランティア。賃金が発生しません。学生もそんなに暇じゃないんですよ。「やりがい搾取」にならないように、せめてなにかを頼むときは、アルバイトとしてお金を払いましょう。
そうすると、「学生を使う」なんて表現にはならないはずです。
なぜ地域に学生が必要なのか
そもそもなぜ地域おこしに学生が必要なのでしょうか。一番大きな理由は、「人手が足りないから」です。人口減少が進んで、地域(地方)って本当に若い人がいないんですよ。伝統産業の担い手不足、祭り・イベントの人手不足。どこの地域も抱えている課題は同じです。
あとは、
- 外部の視点で物事を新しく捉えてもらえれる
- 若い人が来ると地域に活気が生まれる
- 「学生と一緒にプロジェクトをやっている」と外部に宣伝できる
こんな感じですかね。とりあえず、何かをしよう!となれば一番頼みやすいのが学生なんです。学生は時間も比較的あるし、お金かからないしなにかと連携しやすい。
学生が地域で活動するメリットはなにか
逆に、学生が地域で活動するメリットは何なのでしょうか。実際にわたしが経験してきましたが、これはいっぱいあります。
- 社会人と関わる力がつく
- 社会人に求められるさまざまな知識やスキルが身につく
- ビジネスマナーが身につく
- 地域のおじいちゃんおばあちゃんと仲良くなれる
- その地域ならではの新しい文化や風習を体験できる
ざっと思いつくだけでこんな感じです。社会人との関わりができるのはほんとうにいいですよ。社会人になってから出会う社会人のひとは主に仕事上のつきあいだけになりますが、学生のときに出会う社会人のひとはそうではありません。何でも聞いたら教えてくれるし、相談にも乗ってくれます。
あと集落なんかにがっつり入っていくと、地域のおじいちゃん・おばあちゃんにめちゃくちゃ歓迎されて仲良くなれます。ここでは自分が話そうとせずに、「聞く」ことが大切。なんか1つでも質問すると10こくらい教えてくれますよ。
普段の学生生活ではなかなか体験できないことばかりなので、学生が地域で活動するというのは非常にオススメします。
学生が主体、もしくは対等な立場
地域で学生が活動するのをサポートするのが行政や企業の役割、というのが1番の理想なカタチです。実際にわたしが活動していた古民家改修プロジェクトはそうでした。
一度地域の方が何を求めているのかヒアリングに行ったら、「地域のニーズを聞くのではなくて、自分たちは○○をします!と周りを巻き込んでいきなさい」と言われたのを覚えています。
けれど、必ずしもそのようなケースばかりではありませんよね。行政や企業が主体となって学生を巻き込んでいく場合、最初に言ったとおり「学生を使う」という意識はやめてください。
そういう考えって、話していたり活動の発表を聞いていると伝わるもんですよ。別に下手にでる必要はありません。あくまでも「対等」でいいんです。
そして、そこに関わる学生もただ参加するという意識ではなく、主体性をもって取り組んでほしいですね。
さいごに
学生が地域と関わりをもつことは両者にとって、非常にいいことです。ただみんなが気持ちよく活動や事業に取り組めるようになるには、意識の持ち方を変えることが必要でということです。
ではでは!
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